私たちが 夫婦と なったのは 昭和 の時代 当時は インターネットも スマホも ない 時代 妻が 臨月で 深夜に破水 したとき 会社の車両係 に電話して 車を 借りて 後部座席に 妻は横になり かかりつけの病院まで すっ飛ばして その朝 長男が 産まれた 車両係は 万が一のときは 深夜でも 電話していいよと 言ってくれていた 私たちは いい人の集団に 包まれていた 一人一人は とても いい人だ いい人 しかし そのいい人が 遠ざかって いく 悲しい事 組織から離れる と いい人でなくなって いった しかし 「いい人はいい」人 なのだ 「伊豆の踊子」(川端康成 著) 青春時代に 読んで はらはらと 涙した その記憶が 新しい いい人たちと また 一つになれれば どんなに いい だろうか