自分の人生は 自分で生きる それはもっともなことである では 自分の人生 において 「結婚」とはいかなるものか 以下に 考察したい ・・・ ◇結婚したい理由したくない理由◇ a.結婚 したい理由は 何か その上位ランキング(要点) a1.愛する相手がほしい a2.精神的安らぎを得たい a3.生活を安定させたい b.では結婚を踏みとどまる理由は その上位ランキング(要点) b1.適当な相手がいない b2.やりたいことがある b3.束縛されたくない である そして よーくaとbを比較していただきたい 1.愛する相手がほしい でも 自分と合ってる相手でないとイヤ 2.心の安らぎがほしい でも やりたいことは続けたい 3.生活は安定させたい でも 縛られたくない よーく見てみると 矛盾していることを願っているのだ 相手がほしいけど誰でもいいわけではない 精神的安らぎを得たいけど自分は安らぎたい 自分はやりたいことをやりたい 家庭をもった安定した生活をしたいけれども 縛られたくない このような自分に都合のいい関係は 世の中にあるだろうか 職場生活 学校生活 共同生活 人生の中で踏まえてみれば わかる 人間関係の中で 人付き合いの中で 自分だけにとって都合のいい関係は ないのだ 人生において人と関係していけば いろんな面倒なことも起こるし 様々 気を煩わされることも出てくるのだ これが 結婚生活になった場合には 当然これが自分の都合のいい状況に 結婚生活が展開するという保証は ないのだ 自分に都合のいい結婚だけ考え 自分にとって都合のいい関係性 自分にとって与えられる関係性 自分にとって結婚を通して何か得られる それが自分とっての理想的な結婚だと 考えると 理想的な結婚はできない のである だから 結婚には 「発想の転換」が必要である ・・・ 説話「天国と地獄の長~い箸」 むかし ある男が閻魔大王に 会いに行き 天国と地獄は どういう世界なのか聞いた 閻魔大王は 男に天国の様子と 地獄の様子を 見せてくれた 地獄では ちょうど食事の時間だった 人々は 長~い箸を持って 大きな鍋の前に集まっていた この地獄では 長~い箸で 食事をしなければならない決まりなのだ 人々は長~い箸で鍋の中のごちそうを 取って食べようとする しかしあまりに長~いので どうしても自分の口にごちそうが届かない それでみんな何も食べられずに お腹をすかせ 痩せこけて 他の人の食べ物を横取りしようと 喧嘩ばかりしていた 次に閻魔大王は 天国を見せてくれた 天国も食事の時間だった 人々は地獄のと同じ長~い箸をもって 地獄にあるのと同じ大きな鍋の前に 集まっていた 天国でも長~い箸で 食事をしなければならない決まりだ 天国の人々は 穏やかな顔をして楽しそうに ごちそうを食べていた 長~い箸でお互いに仲良く 他の人とごちそうを分け合っていた 閻魔大王は 男に 地獄にいる人々は 自分のことばかり考え いつまでも喧嘩して 何も食べられず 天国の人々は お互いに思いやっているので 仲良く暮らせるのだ と教えてくれた ・・・ 地獄では苦しみ 天国では楽しむ その違いは 互いに与えあっていた という 互いに与え合うという「生き方」 において 違っていたのである この説話のように 箸の先を自分に向け続けている限り 自分にとって損か得か プラスになるのか そういうことだけを考えていると 人間関係においても 結婚生活においても 本当の意味で 幸せな生活 人生 「生き方」が 得られるわけではないのである 天国も地獄も 結婚の幸不幸も 自分自身の「生き方」で 決まってくるのである もし自分が自分のための結婚だと考え 相手も自分の都合のいい結婚だけ考えて お互いがお互いに都合のいい結婚を望みながら お互いに出会ったとしたら おそらくお互いの結婚生活において 様々な行き違いが生じ 得られるものよりも 失ってしまうもののほうが多いのだ ・・・ 「結婚」とは何か 「結婚」とは 「誰かのために生きること」 「誰かを愛して生きる『生き方』 のこと」 である 私たちが「結婚する」ということは 「誰かを愛する生き方を選び取る」 ということである 「誰かのために生きるという 人生を選び取る」 ということである そして当然 結婚には 苦労もともなうし 責任も伴う 面倒なこともたくさん出てくる 正直 失うものもたくさんある 女性においても 失うものが多い 自分の時間やさまざまな時間を投入して 家庭のために尽くさないといけなくなる 男性は男性で 俺は結婚してATMか お金を出し続ける機械でしかないのか と思う人もいるかもしれない しかし そこに 本当に相手の為に生きたい という思いがあったら それが幸せになるのではないか 女性は 家事マシンかい~と さまざまな不満を言うかもしれない しかし もし自分が為にいきたい と思っていたら そこが幸せの源泉になるのである 結婚は苦労も伴い失うものもある しかし それ以上に得るものがある それが 為に生きる喜び なのだ 誰かのために生きてる 誰かを背負って生きている 誰かの為に尽くして生きられる それが 結婚することの意義であり 結婚することの充実感であり 結婚することの喜びなのだ 結婚は 誰かを愛する「生き方」を選び取る ことなのだ 誰かの本にあった 結婚は楽しい人生を邪魔する障害 結婚は人生最大の不良債権 社会的に不要になった惰性で残った 現代の「結婚制度」を疑え そんなことでは決して ないのだ 断じて ないのだ