昨日の夜
「お父さ~ん」という声で
目が覚めた
妻の顔が目の前にあって
正面から訴えてきた
ビックリして飛び起きた
恐怖の声ではなく
心配を心の奥底から発したような声
時計を見ると夜中の零時だった
そして隣に目をやると妻は
すやすやと眠っていた
なんだ~!?
ゾゾゾーッとして
それからしばらく寝付けなかった
そして
今日の夜
夜中の零時に今度は妻が本当に
寝言を言い始めた
「あっ!ぁっ!」 そして口ごもりながら
心配しているような言葉を発する
それで私はすぐに妻の頬をさすった
すると落ち着いて妻の寝言は治まり
すやすやと眠り続けた
朝 「ゆうべ寝言を言っていたよ」
と妻に言ったが
妻は全然覚えていなかった
妻は心配性なのだ
何かと良くない方へ良くない方へと捉える
心配事はないほうがいいに決まっている
しかし心配事が絶えない
だから私は妻に寄り添うのだ
歩み続けたその先
そこには希望と喜びがあるのみだ
そう確信して
今日も二人で大先輩の家へと出かけてきた
3時間ほど滞在して帰ってきて
妻は 「今日はなぜか疲れた~」「疲れた~」
と言った
そして今は横になっている
私たち夫婦は共に歩み続ける
歩み続けるのだ
絶対に 望み をあきらめない