ミー 俊敏な 賢い 三毛猫だった 家族 みんなに 愛されて 大きくなり 子猫も たくさん 産んだ 一度 父親が 私たち子供に 内緒で 山に 置き去りにした 一週間して 帰ってきた 顔を見るなり ウ~~ と 恨めしげな 声を上げた しかし そのあとは また 町の ボス猫として 侵入した よそ猫が 悪さ しようものなら 家の 二階の窓からでも 躊躇せずに 飛び降りて 戦った そのときの 光景が 今も 目に 焼き付いている ・・・ ・・・ ミーは いつのまにか 見かけなくなった ・・・ ・・・ 見つかったのは 部屋の軒下 だった そこで 死んでいるのを 床下のきしみの修理のため 覗いた大工が 見つけた ・・・ 愛らしかった ミー 賢かった ミー 一緒に よく遊んだ ミー 捨てられても 寄り添い そばにいた ミー もう一度 会いたい そして 大好きだった 骨つきのチキンを あげたい