神が創造された世界観に対して
堕落という世界観を神に主張し
人間世界に拡張したものがいた
それは後に サタンとなった
天使長ルシファーだ
創造性に関しては人と違って 天使であるルシファーにはない
世界に存在しないものを 新しく創造する能力は無い
天使はどこまでも神が創造された世界の中で 存在している
その中で サタンが画策したこと それは
神と真逆の世界を作る ということだった
すなわち
プラスをマイナスの位置に置き
マイナスをプラスの位置に置く
そうすれば 反対の世界を 神と同じように展開できると考えたのだ
この世界では
マイナスがプラスに先行する
すなわち
この真逆の世界観の中では
人は 自分の希望を実現しようとしても 常に不安や心配がつきまとい
未来への成功に対して確信が持てず 自信を持って前に 進めなくなる
さらには
より強烈な 嫉妬などのマイナスの影響を受けて
暴力や殺人などを犯してしまうことにもなりかねない
そんな世界だ
そしてサタンは言う「マイナスは悪である」と
こうして神の世界に悪が生じて
二極化が始まった
さらにサタンは
神の世界から 悪の世界を分離した
そして
悪の世界は わたしのもの とし
人に対して あなたは悪人ですよ 罪人(つみびと)ですよと
悪と「罪」を すり込むことにより
神から遠ざけようと 計った
このようにして
サタンによる悪の世界が
神の世界に対抗するものとして存在していったのだ
***
しかし
しかしだ
この悪と罪を 神は認めているだろうか
この悪と罪の概念は
サタンが 勝手に 主張しているにすぎない
神は認めていないのだ
サタンが 勝手に つくろうとしているだけで
神の世界には
悪も罪も存在していない
神の世界は善い世界 愛の世界 である
神の世界の中には 善も悪もないのである
***
次に
聖書を見てみよう
創世記に 生命の木と
善悪知るの木(Tree of the Knowledge of Good and Evil)
がでてくる
ということは悪が生じる可能性があったということになる
それはなぜだろか
ここに人間の 自由と責任
という問題が出てくるのだ
※古川健治氏著「天啓 創世記物語Ⅰ カインとアベル篇」より一部引用