スマホも 道案内アプリも ない時代 弟と二人で 冬の寒い夕暮れ時 国道前で 信号待ちしていたら 一人の中年の男性に 道を聞かれた 急いでそうだった 「○○通りは どこですか?」
わたしは すぐに 「ああ そこでしたら 向こうの 通りを 渡って 更に 渡った ところです」 って 笑顔で 親切に 教えてあげた その男性は 笑顔で 「ありがとう!」 と言って 小走りに 駆けて行った しばらくして 弟が 言った 「○○通りは あっちじゃないの?」 男性が向かった方向とは直角の方向を 指さした 私は 我にかえって あっ そうだ あっちだ と そこで 初めて気づく 私は 親切丁寧に 更に迷う道 を 教えて いたのだ
その男性は もう 姿が見えなくなっていた
・・・ 私は テキトーな 人間ではない しかし 我を忘れて 時に テキトー に なる ・・・ ○○線の乗り場は どこですか? と聞いてきた おばさん 私鉄 なのに JR を教えてしまった ○○のお店は どこですか? と聞いてきた 外国の男性の方 教えたところには 店は なかった ・・・ 一つ 一つ 私は 自分で 正解 と思っていたけど あとで しっかり 考えると テキトーだった 答え を して ごめんなさい 心から 反省しています