120年間 ノアは数多くの怨警の群れと
頼る所なく 孤独な立場で闘った
槍を持って戦うのではなく
心で 闘った
怨讐たちの槍が 体を刺したのではなく
心を 刺した
アダム以後1600年間 傷を受けてこられた神様に代わって
心に傷を 負った
そうしてノアが 神様の同情することのできる立場に立った がゆえに
神様は ノアを訪ねてこられたのである
その後も1600年間苦労された神様の一線であるその箱舟
その箱舟の告知を
ノアは サタンに奪われることがなかったので
それを中心として
洪水審判が起こった
***
実は
神様は
アダム家庭のカイン・アベルの時から
何千万回も地上を往来されたのである
アベルを探して
…アベルよ 天理の法度が逆になってしまったので
どうか カインを屈服させて 元に戻してくれ…
と祈られながら
訪ねてこられたのである
***
人の本性は 一つの方向に動く
人が本性のままに動けば 神様が協助するのであり
善の動きをするそこに天倫が同伴し すべてのものが自動的に成されていく
だから人は
この地において天倫を立ててさしあげなければならず
栄光の天の国を成してさしあげなければならず
神様の永遠なる善の理想を
この宇宙に実現してさしあげなければならない
神様お一人では いくらみ旨を成そうとしても成らない
また
サタンも善の立場に立とうとしても立てない
人間が救ってあげない限り 永遠に悪の立場にとどまるほかない
しかし 人間はそうではない
神様の前に栄えある姿で立つこともでき
背を向けてサタン側に立って 天に敵対することもできる
だから
神様やサタンよりも
もっと人間は 恐ろしい存在なのである
人間でなければ 神様のみ旨は成されない
また人がいなければ サタンの計略も無駄になる
このように
み旨の成就や罪の成立は 神様やサタンにあるのではなく
人にかかっているのである