神さまはサタンまでも容認なさる
それでは神さまが サタンを打つことができずに
容認される理由とは何であろうか
そして サタンの懇請を聞き入れ
サタンの讒訴条件を聞き入れてやる理由は
いったい何であろうか
それはたとえサタンが
神さまのみ旨に反対し従わないにせよ
神さまを嫌っては いないからである
サタンは神さまのみ旨に従わなかったけれども
心の底では神さまを 尊敬し
神さまを好んでいる からである
サタンが神さまに向かって
‥神様!
私の手中にあるこの世界をあなたに捧げます
ですから アダムの代わりに
私をその位置に 立ててください
そうしてさえくださるならば
私も 人間以上に 神様に侍ります‥
と懇請しているのだ
サタンは
神さまが自分をそういう立場にさえ立ててくださるならば
人間が侍る以上に 神さまに侍るというのだ
***
神さまはこういう困難な立場にいらっしゃる
***
このように サタンがサタンとなった動機
天倫を破綻させた動機
それは
アダムとエバよりも
神様の愛を多く受けようというところにあった
しかし
サタンは
神様がアダムとエバを愛する以上に
アダムとエバを愛そうとし
アダムとエバが神様を愛する以上に
神様を愛そうとしたならば
堕落しなかったはずだ
ここで条件が引っ掛かった
自分のためよりも
人のために生きることができず
善に仕えることができないのが 悪である
今日 堕落した人間は
この条件に引っ掛かっている