私の愛する母は85歳で
霊界へと旅立った
その母の人生を「一言」で言うと
「我慢の人生」だった と思う
母の口から
辛いとか 悲しいとか 苦しいとか
痛いとか 一言も聞いたことがない
おしゃべりな母ではなかった
口癖は
「しょうがないね」
だった
母は 辛いときも悲しい時も
ただ黙っていて
にこっとしているだけだった
そんな母に わたしからは
今にして振り返れば
一言も
我慢しなくていいよ とか
声に出していいんだよ とか
口にしたことはなかった
そう思うと わたしは
心が落ち着かず
また 一方で
すごく 懐かしく
すごく 恋しいのだ
そして
いま言いたいのだ
「我慢しないで 叫んだらいい」って
***
今日は8月2日
みずがめ座の満月
“スタージョンムーン”
である
***
この日にわたしは
母の残してくれた人生が
わたしの人生
そして
母の孫の人生
そして
母のひ孫の人生
・・
・・へと
時間の連続性の中で
永遠に
受け継いでいくことができますようにと
そう 願う
心から そう願うのです