FUKUSHIMA50をDVDで観た
終わりの頃に 突然
『「ダニー・ボーイ」と「ロンドン・デリーの歌」』が流れてきて
鳥肌が立った
****Danny Boy & Londonderry Air
O Danny boy, the pipes, the pipes are calling
From glen to glen and down the mountainside
The summer’s gone and all the roses falling
It‘s you, it‘s you must go and I must bide.
あぁかわいいダニー あの笛が 笛の音が呼んでいる
谷から谷へ それは山の麓を下りてゆく
この夏も去り 薔薇たちもみな散ってゆく
そしておまえは おまえは行ってしまう それでも私は待とう
But come ye back when summer’s in the meadow
Or when the valley’s hushed and white with snow
It’s I’ll be here in sunshine or in shadow
O Danny boy, O Danny boy, I love you so.
でも おまえが帰るのは 野原が茂る夏のさなかだろうか
それとも 谷は静まり雪も白さがます頃だろうか いつでも ここにいよう
陽が射そうと 影が落ちようと
あぁ わたしのダニー おまえを愛しているのだから
But if ye come and all the flowers are dying
If I am dead, as dead I well may be,
You’ll come and find the place where I am lying
And kneel and say an Ave there for me.
でも おまえが帰る頃には 花々はみな枯れているだろうか
くたびれていようとも 枯れていようとも
おまえも訪ねに来ておくれ 私が眠るその場所を
ひざをついて 私に挨拶をしておくれ
And I shall hear, though soft, your tread around me
And all my grave shall warmer, sweeter be
Then you’ll bend down and tell me that you love me,
And I will sleep in peace until you come to me.
さぁ 聞かせておくれ 私のうえで優しく響く足音を そしてこの墓を芯まで暖めておくれ うっとりするほど
その くだける腰を休めて 教えておくれ どれほど私を愛しているか
それから 安らかに眠らせておくれ おまえが私のもとに帰ってくるまで
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2011年3月11日 14時16分18秒
マグニチュード9.0の地震が発生した
当時 私と妻は 会社にいた
電車は止まり 道路は渋滞
徒歩で 暗闇の中を帰宅した
途中 所々停電していた
道筋のコンビニの食料品の棚は空になっていた
今も 夫婦で歩いたその時の薄暗闇の光景が思い出される
しかし現地は未曾有の悲劇
まさに戦場だったのだ
FUKUSHIMA50は
それをまざまざと見せてくれた
現場で命がけで戦った人たちを 忘れない