人を使ってありとあらゆる妨害をし攻撃をしてきた
しかしノアは箱舟を完成させ
起きると思っていなかった大洪水が起きてしまった
地上の生き物はことごとく流されていった
サンタは度肝を抜かれた
そして恐れおののいた
神が滅びのわざをなされたように見えたのだ
神には切り札があるのか…
滅びという切り札が…
滅びの権限は私にはない…
私の王国 堕落の世界を築いたところで 滅びは免れないのだ…
神がその気になれば…
わたしでさえ…
消滅させるに違いない…
サタンは
うかつなことはできないと 警戒を強めた
***
一方 神は
こんな出来事は 二度と起きてほしくないと思った
つらいことである 悲しくて耐えがたいことである
罪のない生き物たちが 水の中に消えていった
数え切れないほどの命が 失われてしまった
悲しくて 無念の情が 溢れに溢れた
***
しかし
落ち込んではいられなかった
気持ちを切りかえねばならない
犠牲になったものたちのためにも…
そうして神は ノアとその子らとを祝福して 彼らに言われた
…生めよ ふえよ 地に満ちよ…
また神は ノアと 彼とともにいる子らに言われた
…わたしは あなたがたおよび あなたがたののちの子孫と契約を立てる
また あなたがたとともにいるすべての生き物 あなたがたとともにいる鳥
家畜 地のすべての獣 すなわち 箱舟から出たものと
わたしは 契約を立てよう
わたしがあなたがたと立てるこの契約により
地を滅ぼす大洪水は 再び起こらないであろう…
***
そして次に神は
サタン・ルシファーを改心させようとした
サタンを許し
善天使にかえらせようとした
※古川健治氏著「天啓 創世記物語Ⅱ ノア篇」より引用